〈2022年4月版〉最も省エネ性能が高いハウスメーカーはどこか【大手ハウスメーカー16社を比較】

〈2022年4月版〉最も省エネ性能が高いハウスメーカーはどこか【大手ハウスメーカー16社を比較】

最近、地球温暖化だけではなく、燃料価格の高騰、電力需給のひっ迫などから、住宅の省エネ性能への注目度が高まっています

現時点(2022年4月)では住宅の省エネ性能は義務化されていませんが、2025年までに義務化されることが予定されています。

一方で、省エネ性能にはレベルがあります。

現時点においても、義務化はされていませんが住宅の省エネ基準はあります。

2025年に義務化されるのは現行の省エネ基準になると思いますが、その基準は最低限の基準であり、これから家を建てようとするのであれば、それよりも上の基準を目指すことをおすすめします。

省エネ性能のレベルについては、こちらの記事をご覧ください。

さて、家を建てようとしたときに、多くの方が選択肢としているのが「ハウスメーカーに頼む」方法です。

それでは、ハウスメーカーの住宅は、どのレベルの省エネ性能なのでしょうか。

今回は、大手ハウスメーカー16社について比較していきたいと思います。

  • レオハウス
  • 三井ホーム
  • アエラホーム
  • 大和ハウス
  • ヤマダホームズ
  • イシンホーム
  • クレバリーホーム
  • アイフルホーム
  • スウェーデンハウス
  • 北洲ハウジング
  • 住友林業
  • ミサワホーム
  • 一条工務店
  • タマホーム
  • セキスイハイム
  • 積水ハウス

なお、ここでは、ハウスメーカーがホームページで公表している商品のうち、最も高い省エネ性能の商品についてご紹介します。

ハゲカケ
ハゲカケ

省エネ性能は、断熱性能を示すUA値と、一次エネルギー消費量を示すBEI値で判断しますが、BEI値は設備の性能も関係しますので、今回はUA値で比較します。

ハウスメーカー別UA値

ハウスメーカー別に、ホームページでの掲載内容を元に、断熱性能の値であるUA値(外皮平均熱還流率)をまとめます。

UA値は、小さい値の方が断熱性能が高いということです。

なお、屋根や壁の断熱材の厚さが同じでも、熱損失が大きい開口部(窓やドアなど)が多くなるとUA値は大きくなります。

よって、ハウスメーカーがホームページで記載している値は、ハウスメーカーが設定する標準プランのものであり、必ずしも皆さんが建てようとする住宅がその値になる訳ではないことに注意が必要です。

ハウスメーカーUA値商品名
レオハウス不明(HEAT20‐G2に適合との記載)ricca
三井ホーム0.41
アエラホーム0.34CLARGE G-Classe
大和ハウス不明(ZEH基準をクリアとの記載)xevoΣ PREMIUM
ヤマダホームズ不明(省エネ基準クリアとの記載)Felidia
イシンホーム不明
クレバリーホーム不明(省エネ基準よりは上との表記)
アイフルホーム0.23(HEAT20-G3(Ⅳ~Ⅶ地域))すごい家
スウェーデンハウス不明(標準仕様でZEHとの記載)HUS ECO ZERO
北洲ハウジング0.31(HEAT20-G3(Ⅳ~Ⅶ地域))
住友林業0.46~0.56
ミサワホーム不明(ZEH~LCCMまで対応との記載)
一条工務店0.25i-smart
タマホーム不明(省エネ基準クリアとの記載)
セキスイハイム0.54GREENMODEL
積水ハウス不明(標準仕様で省エネ基準クリアとの記載)

ホームページに掲載されている情報だけを見ると、「アイフルホーム」の「すごい家」が最も断熱性能が高そうですね。

ただ、繰返しになりますが、ハウスメーカーが設定する標準プランのものであり、必ずしも皆さんが建てようとする住宅がその値になる訳ではないことに注意が必要です。

皆さんが建てようとするプランによっては、他社の方が断熱性能が高いということもあります。

また、ここで注意して欲しいのが、カタログなどで、例えば「ZEH基準適合」とか「HEAT20でG2レベル」などと記載されていても、お住いの地域のレベルの基準に適合していない場合があります。

省エネ基準は地域によって異なります。

多くの場合は、東京などの大都市が含まれる「Ⅵ地域」を基準に表記していますので、それ以外の地域でどのレベルに適合するかは確認する必要があります。